「君と見る千の夢」５/１０マチネ。
遅くなりましたが君と見る千の夢観て来ました！以下うっかりネタバレを含んだ感想になります。
あいばくん主演舞台を観るのは今回で４度目になります。初めて主演を果たした燕のいる駅から５年。あの時は別に自分が出演者側に立っている訳でも無いのに緊張して緊張し過ぎて手に汗びっしょり握りながら観た記憶があったのに。４作目ともなればそんな心配をするのは失礼なくらい頼もしいお芝居だと感じました。舞台が大きく迫り出しているおかげで演技を間近に感じられるし、その時客席に向けるあいばくんの背中がとても大きくて立派で何より格好よかった！それでもまるっきり心配してなかったというと嘘になってしまうのですが。そこはアレ。親心的な（年下なのに）。オリジナルの脚本というだけあいばくんに見合っている役が観ていて心地よかったです。相葉雅紀が見え隠れする春也くんではなく、春也くんは春也くんでしかなくて、それを魅せるあいばくんが堂々としていて素晴らしかったなと思いました。途中噛んだり風邪引いた？て程鼻声だったりとかで聞き取り辛い箇所があったのですが。中盤からお芝居に吸い込まれて然程気にならなかったです。
お話自体も笑ったり泣いたり考えたり自分の気持ちとリンクする部分もあったりで感情が大忙し。何となくタイトルからして悲しいお話になるのかなと漠然には考えていましたが、ここまで号泣状態になるお話も珍しいくらいで。私が涙脆過ぎる所為なのか首まで涙でぐっしょりに濡れて嗚咽堪えて大変なのでした……。Ｇ座の形が形だけに四方から鼻を啜る声が聞こえてきて全く相乗効果…参りました。特に後半にはお涙頂戴な話でもないし泣けと云われているような演出がある訳でもないのに次から次へと涙が。特に春也くんが父親と対峙するシーンからのラストシーン。ピアニストだった春也くんがピアノをきっぱりと止め日本へ帰ってきて実家を継ぐ話で口論になるシーンがまるで自分のことを云われているかのように辛かった。「ピアノはもういいのか？」と何度も何度も問い掛ける父親に忘れられない過去を引き摺った春也くん。お互いに云いたい事が言い出せない２人の距離感だけど衝突するこのシーンはすごく良かった。擦れ違ったまま関係のまま春也くんが事故に遭いそこで訪れる“気付き”。目を覚まさない春也に向かって父親が初めて口にした「うれしかったよ」のひとことには胸が震えました。あとタイトルの「君と見る千の夢」の意味がラストになってようやく納得出来て。その意味がはっきりと判るようなシーン*1には今迄の春也くんとみっちゃんの会話ややり取りが走馬灯のように流れ込んできてグッときました。
あいばくんが「死に物狂い」という言葉を使うくらい本当に大切に必死に造られた舞台なんだなと感じられることが出来てとても嬉しかったです。あとあいばくんの大きく成長した背中を見られたことがなによりの幸せなのでした。
その他どうでもいいかもしれないツボ列記。
- 第一声の看護士に向かって「すみませーん」〜目の前の昏睡状態の患者が自分だと気付くまでの一連の流れで心をグッと掴まれた。ど頭の事故の衝撃音がリアルに恐怖を感じるので既に引き込まれました。アレ怖い。
- あいばくんお仕事が来ると痩せる法則発動です。顎とほっぺがほっそりしていて途中貧血で倒れるんじゃないかと心配になりました。
- 開始２０分で顔面が涙と汗でぐっしょぐしょ。しかしそこが美しいです。それがいいんです。
- 自分が過去に弾いたピアノの音を聴いて耳を塞ぐ春也くん。現実から目を背ける春也の仕草が痛々しかった。
- 普通の青年に見えて臆病で脆い。死亡率が高い手術の話になると頭を抱えて「こわいよぉ」とぶるぶる震える春也が辛くも愛しくなったり。
- シリアスなシーンでも所々で挟んでくるアドリブ的芝居には笑わされました。
- 過去を振り返ろうとする春也くんが取った行動がリモコン持って「ピッ☆」て。
- みっちゃんとのシーンはどれもこれも抱きしめたくなる位かわいい！特に公園のシーンは全部録画したいくらいかわいい！
- なんの仕事してるの？って話になったとき自分がピアニストだったことを隠したかった春也くんは自分が作家だと言ってしまい
- 「どんな本書いてるの？」「えっちな本」「…」「ピュアな」
- あいばくん私が居た客席の方に向かって四つん這いになるから腰が 全 開 。黒いパンツ*2でした。
- また骨っぽいので厚みのあるセーター着ても肩甲骨ががっつり見えてうはうはでした。
- あと別日の姉に確認したところアドリブではなかったぽいのでひとつツボ（というかやっちゃった系）
- 公園で紙袋を並べる競争しているところでリスの遊具に思いっきり躓いたあいばくん「あっぶねっ」て声に出ちゃいました＾＾可愛すぎる。２人だけのほっこりシーンだったのでその行動にも寧ろほっこりだよ！！
- カーテンコール３回。正面の扉から登場した座長の笑顔には思わず涙がほろり。その笑顔が、心の底から見たかったです。
